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S×強気で恋になる

第65章 暴君甘えん坊

しばらくするとインターホンが鳴り、
悠二さんがオートロックに解除してくれ、と言われる

悠二さんが上がってくるまでの間
俺はもう一度寝室を覗き、
岡崎さんの様子を見た

ギシッと隣に座ると
起きなくていいのに、岡崎さんが目を開ける

「・・・・寝てていいから、寝てなよ」
「・・・まだいたのか。ッコホ・・コン・・ゴボン・・腹・・減った・・・なんか作ろ」

えーー!!!!
ちょ、本当に俺が岡崎さんにどやされるから!!
もう悠二さん上がってきてるし、
やばい、どーしよ・・・!!
てゆーか、食欲あんの!?

「あー・・・・俺作るから、寝てなよ、な?」

俺がそう言うと、少し考えた顔をしてから
キョロキョロと辺りを見渡す

「・・・・純平は?」
「え・・・まだだけど、・・熱測るから、目閉じて寝てなよ」

そう言って、軽く体に触れると
体はまだ熱が高いのかすごく熱くなっていた

「純平・・・まだか・・」

岡崎さんが呟いたとき、
ベストタイミングでインターホンがなる

普通このタイミングでなるかー?!
そう焦りながら、俺は岡崎さんの方を向いた
「俺、見てくるから、そこで寝てて、な?!」
「・・・純平だろ。こんな遅くまで出歩きやがって。罰与えなきゃな、駄犬すぎる。ったく、・・・」

そう言うと岡崎さんはモゾっと気だるそうに布団から出て、フラフラと玄関に向かう

さっき、あがってくる悠二さんのために
鍵はあいた状態で
岡崎さんが玄関に辿り着く前に、
悠二さんが思いっきりドアを開けた

「隼人ー?!開けろよ、すぐ!せっかくデートなのによー、隆彦も来ちゃいましたー!」

おっ、・・・オワタ・・・

岡崎さんがどんな顔をしていたかは
分からないけど、俺は岡崎さんの後ろで
瀕死状態だった


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