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S×強気で恋になる

第65章 暴君甘えん坊

「ゆっ、悠二さん・・・岡崎さん寝るんで、出ましょうか」
「せっかく来たんだ。呑もうよ、案外元気そーじゃん。倒れたなんて言うから、期待したのに。残念だ。真一無敵だねぇ、相変わらず。」

そんなことを言いながら、悠二さんが
袋を持って上がり込んでくる

「真一。俺との約束を、言伝で破るんだな。・・・俺のために働いてくれる約束だったろ。具合が悪いなんて、可愛いとこもあるんだな。看病してやろーか?」
「・・・・別に。もう治った。・・・今から行くか?お前のために働いてやるよ、」
「随分偉そうだな。お前だけいつもそうだな。つまんねー弟だよ、ほんと。心配しなくても、呑んでから行くつもりだ。お前といたら、いい男が寄ってくる。ほら、呑むぞ」

そんなことを言いながら
隆彦もあがりこむ

俺は兄貴たちの後ろ姿を見ながら
ため息をついていた

せめて和也・・・和也いたら大分状況変わるのに

っ、ゴホ・・ッコホゴホコホゴホ!!!

と、突然こらえていた咳が
発作のようにたくさん出る

っ、ゴホ・・・・

片瀬、ふざけんなよ・・・
も、俺寝たいのに・・・ッコホゴホ・・んっ、

てゆーか、純平は

どこ行ってんだよ・・・

気分わりーのに、酒なんかいるか
もう熱でこっちは十分酔っ払ってんだよ


そう思いながら、身震いをする

と、片瀬が扉をあけて
ごめんごめん、と言いながら戻ってきた

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