テキストサイズ

S×強気で恋になる

第65章 暴君甘えん坊

俺がビクッとしていると
その様子を見ていたマダムが俺に声をかけた

「・・・純平?大丈夫?どーしたの?」
「・・マダム、・・こいつ、俺嫌い・・・真一の兄貴・・こいつ・・」
「いい男じゃない。真ちゃんよりも、硬くてワイルドで素敵よ?・・・介抱させてよ、あたしに。」

そう言うと、純平がうんうんと、頷く

本当に可愛いわね
子供というか、・・・もっと小さい子を見てるみたい

コロコロ表情変わるし
その一つ一つが素直で、わかりやすくて

あたし結構あなたのそーゆーとこ
好きよ


そう思いながら、隆彦の横に座る


「っ、隆彦さ、あげる、お前に。持って帰って、お願い。そいつ、あげるから」

「あらほんと?じゃあ、寝てるし担いで帰ろうかしらね。添い寝だけでもさせてもらおーっと。」
そう言うと、マダムが隆彦の頭を撫でた
マダム、やっぱ最強だ・・・
そう思いながらも一応忠告をした

「起きたらそいつ怖いから、殺されるなよ?真一の兄貴だから、・・・な?俺の言いたい事、わかった?」

「・・・・それより、真ちゃんみてきなさい。あたしは、タカちゃんを担いで帰るわよ?」

「タカちゃん?・・・マダムはすごいなぁ。真一寝てるらしいから、大丈夫だ。早く連れて帰って、な?」

そう言うとマダムは、ものすごい腕力で
真一よりもでかい隆彦を担ぎ上げ
大男みてーに、ガニ股で歩いて出て行く


・・・あいつオカマだけどやベーやつだよな

そう思いながら、マダムの後ろ姿を見送った

ストーリーメニュー

TOPTOPへ