S×強気で恋になる
第65章 暴君甘えん坊
火事場の馬鹿力ってあると思った
わかんない
正直最初の方とか記憶ない
いや、あるけど消したに近い
ゴーカートすぎて死にそうだった
あいつの外車、アクセルちょっと踏んだだけなのに
ゴウォンー!!!!
ってすげー馬力で・・・
首都高マ○オカートすぎて
俺・・死ぬかと思った
二回くらいこすったりぶつけたりしちゃったし
俺もう絶対怒られる
っーか、殺される
命縮んだわ、絶対
でも、岡崎が働いてる病院になんとか連れてきて
急患のところに行って
そこにいた人に話したら
看護師っぽい人が何人か来て
で、岡崎は点滴とかされて
ベットで寝てる
ウイルス性・・・なんったっけ?
なんか難しい名前だったけど、
素人的に言うと結局風邪だろ?
患者さんからもらったのかな・・
腕もまだ縫われたままだし
なんか
俺、絶対岡崎のこと・・・
そう思いながら、さっき安藤とか言う若めの人に言われたことを思い出していた
しばらく一緒にすまない方がいいかな・・
俺のために夜勤のないとこに
病院変えようとしてるなんて知らなかった
隆彦は岡崎がアメリカに行くのを断った
とか言われたし
それに、真一の将来潰す気かって・・
ちゃんと話し合わなきゃな・・・
話し合えねーんだもん
結局エッチだ、お仕置きだって
そればっかりで
話し合いとか
語ったりとか
したことねぇ
正直何考えてるかもわからねぇ
体の関係・・・そうとも思えない
もっと話したい
だから、たくさん寝て早くよくなれ・・
朝日が差し込む個室で俺は岡崎を見ていた
点滴と、注射のおかげで
楽になったのか
さっきより穏やかな顔で目を閉じていた