S×強気で恋になる
第65章 暴君甘えん坊
退屈をぶっこきながらぼーっとしていると
扉が開き白衣を着た男性が入ってきた
あ?
ゆっくり視線を足元から顔にあげると
それは安藤だった
「・・・なんだ、お前か。看護師さっききたし、俺に用事ねぇだろ。こんなところでサボってねぇで、仕事しろ」
「元気になったんですか?病院内でみんな言ってますよ?咳き込むところもかっこいいって。」
「ふざけんな。こっちは死ぬかと思って咳してんのに。」
「熱は下がったんですか?」
「お前形成外科だろ?熱なんか聞くな。肋骨は痛くないですか?っで聞いて欲しいね」
そう言って、ふっと笑う岡崎さんを見ていた
いつもより黒いオーラがなくて
なんとなく空気が柔らかい気がした
「あ、安藤。俺の弟来なかった?・・・細身の男なんだけど」
あぁ、看護師が間違えて勝手に義弟ってなってたんだっけ
弟だなんて嘘、よく言えるな
「・・さぁ。来てないですよ。・・・彼氏さんとはラブラブなんですか?そろそろ俺にもノロケ聞かせてくださいよ。藤間先輩と片瀬先生とばっかり素で話してて、俺にもそーゆーの欲しいです」
「同期と後輩はちげーだろ。だいたいノロケなんてねーよ。でも、あいつといると落ち着く」
そう言って岡崎さんが目を閉じて、ふっと笑った
・・・なにそれ
全然面白くない