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S×強気で恋になる

第65章 暴君甘えん坊

「俺さ、家でも四男だろ?弟は長男にべったりだし、兄貴たちには疎まれてきたし、俺のものなんかぜーんぶ昔かっから兄貴たちに取り上げられちゃうわけよ。だから、こーなんっーか俺だけのものっての欲しかったんだよね。今まではさ、ノンケをMに変えて俺が支配してるって感じだったけど、そーじゃねーんだよ。・・・言葉では天邪鬼なことばっかだけど、どこかで頼られて俺が支えて、そーゆー感覚って新鮮でさ。本当に弟だったらよかったのに、なーんて思う。あいつコーヒーも二人分入れられねーの。可愛いだろ?」

「・・・・・そーですね。でも、そいつが浮気したら・・?どーするんですか?」

「俺から逃げることはあっても、あいつは自分から浮気なんかしねーよ。それは自信を持っていえる。いっつもお仕置きしてるけど、あいつから誰かを求めることなんて絶対あり得ない。あいつが誰かとヤるときは、無理矢理なときだ。だから、お仕置きはするけど心では心配してるし怒ってねぇよ。あいつは浮気はしない」

立ち入れない

そんな話をされて
俺は呆れていた

なんか本当にムカつく
なにこのラブラブです、みたいな感じ

「へぇ。すっげー自信だね。でも、めちゃくちゃイケメンじゃん。女からもすごいんじゃない?元やりチンだったりして、」

「お前はわかってねーよ。あいつのこと。だから、そんな風に言うな。・・・イケメンだけど、あいつその辺の男と違うから。」

純平は、高校生のときから
兄貴に金で女と無理矢理毎日ヤッてたんだ

あいつはモテるけど
女や男とヤりたいなんて
思ってねぇ

あいつは安心できる場所が欲しいだけだ
ただ必要とされて抱きしめられて
愛されてるって実感だけ

それだけ求めてるんだから

だから、あいつは浮気なんてしない
空しくなるの知ってるから

あいつが求めてるのはそんな安易なもんじゃないんだ

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