S×強気で恋になる
第65章 暴君甘えん坊
「なんか岡崎さん、彼氏の話になると饒舌ですね。付き合って何ヶ月ですか?」
「うるせー。もう聞くな。あ?・・・付き合ってるとか、そーゆーのは分からねぇ。付き合ってねーかもな。でも、俺はあいつが好きだ。あいつが俺と同じくらい好きになるまで待つつもりだけどな。ほら、もーどっかいけ。咳我慢してんだから、肺が痛いだろ、」
「相変わらず、負けず嫌いですね。咳くらいしていいですよ。俺今日これであがりなんで、また明日です。失礼します」
「珍しいな、夜勤大好きなお前が帰るなんて」
「ペットに餌あげてないんですよ。もしかしたら脱水症状で死んでるかも。だから、帰ります」
「お前なに飼ってんの?」
「・・・・犬ですよ。飼い始めたばっかりで、今日は思いっきり遊んであげようと思って。」
「癒されそうだな。世話ちゃんとしてやれよ?」
「岡崎さん、大事ですもんね、そーします。では」
いや、俺の犬じゃねぇし
そう言おうとしたら
我慢していた咳が溢れ出す
ッ、ゴホゴホゴホッコホゴホッゴホコンコンコン!!!
っ、くそー
なんか疲れたけど、純平の話して
俺ノロケてんのかな・・・ニヤつくな・・・
夕方だったのに、外を見ると薄暗くなっていた