S×強気で恋になる
第66章 慣れと諦め
メールがきて携帯を開く
ー横山さんいた。車で連れてく。
・・・やっぱりな。
そう思いながら、携帯を閉じる
そして怒りを抑えながら、ゆっくり顔をあげた
「・・安藤、それでさっきの話なんだっけ?」
「だからー、ーーー」
話したくもない相手を
執拗に呼び止め
俺はずっと安藤と話していた
たまたま片瀬がシュークリームを買って来た為、それをお菓子に食べながら安藤を引き止めていた
ぶっ殺してやりてぇ
そんな感情を抑える
きっと純平は、もう構うなと言うはず
復讐も仕返しもなんもするな、と
俺は納得がいかない
だけど、純平の言うように
もう関わらないほうがいいんだ
そう思いながら、俺は頭に入ってこない話に相槌をうちまくった。
どーしてやろーか
同じ目にあわしてやりてぇ
そう思えば思うほど、俺へのあてつけで純平を巻き添えにした俺に対しても、純平は同じことをおもってるんじゃないかと思い俺は目を伏せた
そーだ
俺が純平を巻き込んだ
だからこそ
安藤には消えてもらう
いずれにしても、生かしておけねぇ
とりあえず、この病院からは
消えてもらうしかねぇな
そう思いながら、純平が病院に着き
藤間が安藤のロッカーに鍵を返すのを待った