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S×強気で恋になる

第66章 慣れと諦め

真ちゃんから突然連絡があり
俺は純平を迎えに車をはしらせていた


ったく、たまたま空いてたから
いいものの急に言うなよ・・・

そう思いながら、マンションの下に来ると
純平がサングラスをして
ジャケットにダメージジーンズを履いて立っていた

・・・芸能人かって

キメすぎてなくて
でもカッコ良くて
サングラスめちゃくちゃ似合うな

そう思いながら、車を降りた

「純平。はやく車乗れ。」

そう言うと、小走りで寄ってきて
助手席に乗った

「真一は?」
「・・・車取りに行ってる、あいつも用事あるって」

そう言いながら、そわそわする純平を不審に見る


と猛スピードで真っ赤なスポーツカーが
マンションの地下駐車場から出てきて
ロータリーに停めてあった俺の車が出られないようにか、道を塞ぐ形で停まった


すると純平が、バックで出して!と騒ぎ出す

俺が困惑しているうちに
めちゃくちゃ怒ってる真ちゃんが
ライオンのように降りてきて
純平が乗ってる助手席の窓を叩いた

純平は開かないようにドアを手動でロックしていたが
俺が車を真ちゃんに壊されそうで
運転席からロックを解除する

と、真ちゃんが鬼の形相で
ドアをあけ

うわーっと逃げる純平を掴んだ


「てめー!!!!!車ボッコボコじゃねーか!!!なにがどーしてあーなってんだよ!!!ぶつけたんなら、言えよ!!!てゆーか、俺が入院してる間に勝手に乗るな!!!!下手くそ!!」

ゴォ!!!!っと
嵐のように叫ばれ
純平はビクビクしながら言い返していた



「だって・・・だって!っーか、勝手に乗ってねぇよ!お前が倒れたから、お前を病院まで連れてくのに、足がなかったから・・!!!俺バイクしか持ってねぇし!!てゆーか、金持ってんだから、ぐちぐち言うなよ!!」

「タクシー呼べよ!いいか、今後もし俺に緊急事態があっても、俺の車は使うな!!!!返事!!!」
「わかったよ!!!・・・ほら、どっかいけ!!和也と出かけんの、俺は!」

「バイクもやめとけ!怪我するぞ。・・・こんな車で出かけられっか!車戻してくるから待ってろ。和也、駅まで乗せろ。純平、ちょっとは反省しろ!!」

そう言って、俺のピアスが着いている方の
胸を服の上から思いっきり摘まみ
真一が車に戻る

俺は痛みで悶絶していた

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