S×強気で恋になる
第66章 慣れと諦め
「和也こっちのが、いいよ。和也はこーゆーのが似合うと思う」
「・・お前、オシャレだよな。確かに、こっちにする」
「・・・・スーツが結局楽だけどな」
「男の戦闘服だしな。休憩するか。」
「なんか楽しいけど、人多くて疲れたしな。」
人が多いんじゃなくて
お前の周りに人が集まってんだよ
そう思いながら
コーヒーショップに入る
席は満席だったが、純平がウロウロすると
女二人組が、ここどうぞ、って開けてくれた
「和也、あそこ空くって!」
「よかったな。お前なに?買ってくる」
「ソイラテ。」
「女が、お前は」
「はぁ!?じゃあ、ブラック!!」
「飲めねーくせに。なんか買ってくる。座ってろ」
そう言うと、チャラっと
小銭を俺に渡した
いいのに、別に
てゆーか財布出さずに500円
すぐ俺に渡せるってのも
すげーな
モタモタしなかったぶん
もらって悪い気しねぇ
そう思いながら、並んで純平を見る
純平は足を組みながら
通り過ぎるカップルの姿ばかり目でおっていた
「最近どーなの?」
そう言いながらトレーを置くと
ぼーっもしてたのかビックリされる
「!!・・・最近?・・なんもねーな。」
「そか」
そう言って黙り込んだ純平を見ながら
コーヒーを飲む
と純平が顔をあげた