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S×強気で恋になる

第6章 奇妙な同居

「っあ、、、。」
なんとなくいつもよりよく寝れた気がした。昨日は横になった瞬間に、腹の上に右手にがっつりはめられた石膏の重さを思い知らされ、あまり寝れなかったのだ。
パサッー

冷たいタオル、、、?

あー!!!!!
思い出した。てか、どこだここ?俺の、、、家?
岡崎はっ!?
と思ったとき、部屋の扉が開いた。

「気がついたか。お前、軽いな。ちゃんと、食ってんのか。」
そう言いながら、ギシっとベッドに座った。

「その、、部屋に運んでくれたことは感謝する。から、もう帰れ。俺に用はないはずだ。」
黒髪がなびく姿が、岡崎の獣感を引き立たせている。

と思ったら顔が近づきキスされた。
「っつ!な!」
「俺に簡単にキスされるくらい、弱ってること自覚しろ。あとお前って言うな。次言ったら、、、

「なんだよ!っーか出てけよ!」
「左手も縛って犯すぞ。」
耳元で低く言い放ち、奴が俺の耳を舐めた。

へっ変態だ。やばい、俺。犯されてたまるか。
いや、俺左手一本だし、下手したらヤられる。

グルグルと思考が回る。
丁度吹いた風に乗ってふわ〜っといい匂いがしてきた。

グルギュルルルルル

俺の馬鹿野郎。このタイミングでなる腹を俺は恨んだ。

「身体は素直みたいだな。飯出来てるぞ。体のために食え。」
まるで自分の家かのように、岡崎がキッチンへと向かう。
俺は何が何だかもう分からなかった。
し、考えるのも面倒だった。
あいつは医者で、多分殺されたりはしない。
犯すぞと言うが、実際ゲイっているのか?
料理に罪は、、、ないよな。
腹減ったし、、、丁度いいか。

「純平。はやくしろ。」

なんで下で呼ぶんだよ。と不満に思いながら、俺はダイニングへ足を運んだ。

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