S×強気で恋になる
第66章 慣れと諦め
「純平、やめろ、なに?どーした」
「・・・・・俺、汚い?」
俺の部屋まで薄暗い廊下を歩いていると
急に不安になったのか
抱きしめてくる
「んなことねーよ。お前、素直だし単純だし、珍しいくらい綺麗だろ。」
「・・・・・・俺のこと好き?」
「・・・好き好きだーい好き。なんだよ、笑うな。おい、笑うなよ」
「あははー、嬉しい、なー・・・・俺もなー、美紗子さん好きだー」
「・・・・・俺は?俺嫉妬深いんだからな。お前は誰のもん。俺は俺のものが欲しい。俺だけに心開けよ。・・・目見て。じっとしろ。」
ふーらふーらしながらニコニコしていた
純平の両肩をもち
視線を合わせる
純平はかなり酔っ払っていて
目がトロンとしていた
「キスさせろ。」
「・・・んー・・・・・んっ、・・・」
深く深く口づけ
舌で純平の舌を追いかけたりすったりする
「・・・・・そーやって力抜けよ。俺の前では、純平じゃなくていいんだから。俺だけの素顔みせろ。な?」
「・・ねむい・・・ねよっかー・・ねー」
「・・・・ねー・・・・・か。歯磨きしてやろっか?」
「うーん、・・・」
「いっつも、そーだといいのにな。なんで、あんな無口であんまり笑わねーの?カッコつけんなよ、おら、こしょばすぞ」
「やっ、あははー、やめ、やめろって、も、やだやだ」
「部屋ここだろ。ほら、入れ。歯磨きして寝るぞ」
そう言いながら、俺の部屋の電気をつける
と隆彦が俺の部屋のベットで寝ていた