S×強気で恋になる
第67章 岡崎と藤間と片瀬と犬(オレ)
「・・・腹いてぇ・・」
「食い意地はりすぎ。俺が食ってんの黙って見てろよ」
「だって、お前高級中華なんかずるいだろ!!!」
「ケーキ食うんだろ?どっちみち大丈夫だ。お前家着いたら運動するし」
「運動って!!!俺は運動以上だよ!!」
そう怒鳴るとエレベーターの壁にドンッとされる
「・・・・痛いのと気持ちいいのどっちもしたいのかな?何したい?何されたい?どーなりたい?」
「っ、・・・・・は、・・離せよ!!」
「ビビッちゃって、可愛いね。でも今日はいつもより酷くしたい気分なんだ。」
いやいやいや、知らねーよ!!!
って言葉をぐっと飲み込む
そして、本のセリフを思い出し言おうとすると
先をこされる
「俺だけに裸見せてくれんだろ?じっくり鑑賞させろよ?返事。」
「・・・も、なんだよ・・」
くそー、さっきまで中華の話してたから
お仕置き忘れてると思ったのに
もう絶対ダメなやつだ
酷くしたい気分ってなんだよ
酷くされたかねぇし。。。かと言って、優しければいいって問題じゃねーんだけど。
俺もともとノンケだったからか
ケツ掘られること自体、不本意だ
今となっちゃあ気持ちいいんだけど
それすら、もう取り返しのつかないことになってるし、慣れてきているのも事実だし・・・俺ホモなんだよな、世間的にきっと・・・
ホモかぁ
あ、ゲイか?
っーか、ホモとゲイ同じか?
わかんねーし、考えてたら家の玄関前に来てるし
そう思ってると、真一に後ろから腕で首をしめられる
「なに考えてんの?教えろよ。考え事してたろ、」
「っくる・・し・・・別に、なんでもねぇよ・・っ!!」
「お前を支配してる思考にさえ、嫉妬するね。俺だけのモノなのに、」
そう言いながら首を絞めたまま、器用に鍵をあけ
ドアが開いたと同時に突き飛ばされた