テキストサイズ

S×強気で恋になる

第22章 最低な朝

「なんだ。機嫌悪りぃな、どうした?朝から。飯がまずくなるだろ。」
しれっとそんなことを言う

コイツー!!!
どの口がいうかどの口が!!!
「どうしたじゃねーだろ!!!俺オフィスワークなんだぞ、好き勝手突っ込みやがって!ケツもアソコも激痛だろ!!!ふざけんなよ!だいたい、俺のモノに注射するなんて頭おかしーだろ!!お前が倒れたから看病してやったぅてのに、恩を仇で返された!」

「なんだ、そんなことか」
涼しい顔で言われる

そんな、そんなことだと!?
こいつーー!!!
俺は怒りで震える
「熱は下がった。お前とヤったらおかげさまで元気になりました。そもそもだな、お前人が寝込んでるときくらい起きたときのためにお粥ぐらい作っとけ。ぐーすか寝てたろ?腹減った俺の横で寝たお前が悪い。飯にしか見えなかったぞ。
ほら、今日はお前の好きなグラタン作ってやるから、機嫌直せ。」
「看病のやり方わかんねーんだよ!もー俺の家来んな!!!グラタンだけ置いてどっかいけ!!!」
そう言って、下半身に気を使ってるのかゆっくり立ち上がり鞄を持つ。

「お前威勢いいわりに、動きがっ・・ごめっ・・笑いがっ・・・」
「・・・/////ってめーが、てめーが笑うな!!!ケツもアソコも痛いし重いんだよ!!!」
「まあ、そんなに怒んな。俺はお前に夢中なんだよ。お前は俺にとって必要なんだ。そこは分かっとけよ。」
ポンっと頭を撫でられる


なっ・・・ずりーよ、それ
俺、そんなこと言われたことねーから
追い返せなくなる
いや、思い出せ。
こいつは鬼畜で悪魔で、最低なやつだ。
飯が美味いだけが取り柄の最低なやつ。

「黙ってねーで、会社いくぞ。俺も出るから乗れ」
「俺に命令すんな。お前なんて嫌いだからな!そこ、お前こそ分かっとけよ!!!」
「ふーん。へぇー。あそー、わかったー」
岡崎は楽しそうに終始笑っている

だめだ、こいつ話通じねー
もーやだ

俺の泣きたくなる気持ちと裏腹に
真っ赤な高級車に乗せられた

最悪な朝だーーーーー

ストーリーメニュー

TOPTOPへ