S×強気で恋になる
第67章 岡崎と藤間と片瀬と犬(オレ)
・・・・んっ・・
光を眩しく感じながら目を開ける
と全く知らない部屋にいた
誰のベット・・・
えーっと・・えっと・・・・・
そうだ藤間の家・・か?
車で寝て・・・なんか言われた気がするけど
そっか、そのまま寝てたのか
そう思いながらモゾっと起き上がると
適当な寝巻きになっていて驚く
スーツは?!
てゆーか、この部屋。俺の部屋と違って、柔らかいっーか爽やかな部屋だな。グリーンと白で統一されててなんか意外・・・
匂いも・・・
そう思って布団を嗅ぐと
洗剤の匂いとほのかに藤間の香水の匂いがした
「人のベット嗅ぐな!犬かお前は。お前な、寝過ぎ!軽すぎ!・・・・ったく、もう22時だぞ。何時間寝たら気が済むんだ。飯は?」
「飯?」
「腹減ってんのか!!??って聞いてんだろ!!」
ものすごい勢いで怒鳴られて、俺はビクッとなった
「え?や、いらない!いらないから、・・・」
「食えよ、ばかたれ。お前痩せたろ。」
「・・・うん、・・」
「しょぼくれちゃって。ばかじゃねーの?」
そう言って、デコピンをされる
「いってー!!!!」
「お、元気あんじゃねーか。飯食え。そしたら、いいもん見せてやる」
「なぁ、・・・・」
そう言いかけた俺の唇に人差し指をたてる
「飯食ってから。それからしんみりしろ。ほら、こっちこい。」
「・・・あぁ」
キッチンからはカレーの匂いがしてきてて
あぁ、あのとき真一の好きな激辛カレー作ってあげたらよかったな
一緒にカレー食べたかったな
そう思えば思うほど
男なのに
男相手なのに
そう思っても止められない感情がでてきて
涙がポロポロっと出てきて
目を赤く染めた