S×強気で恋になる
第67章 岡崎と藤間と片瀬と犬(オレ)
気持ちいい・・・・
誰かが俺の頭撫でてる
手も握ってくれて
ごめんな、って言われてる・・・?
ごめん?
夢か現実かわからないような夢をみる
と、誰かの温もりを感じて目が覚める
夢・・・?
ん、夢じゃない・・・?
確かに誰かがいた気がしたのに
そばには誰もいなくて
俺はモゾモゾっと布団から出た
水飲もう
そう思いながら立ち上がる
なんとなく、やっぱり人の気配がして
俺は真っ暗なリビングに向かった
ソファーに近づくと藤間が寝ているのがわかり
ほっとする
と、廊下の向こうの玄関に
やっぱり人の気配があって
誰かの後ろ姿を見つける
その人は俺に気づいてないみたいだったけど
確かに人がいて
俺はそれが月明かりとフットライトしかついてない
暗闇の中で絶対に真一だと思い
裸足のまま走っていって
背中から抱きしめた