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S×強気で恋になる

第67章 岡崎と藤間と片瀬と犬(オレ)

適当に服を着せても、純平はぼーっとしていて
俺の後ろをつきまとっていた

「寒くないか?」
「・・・あぁ。・・・・どこ、行くんだ?」
「秘密の楽園?」
「・・・・へー・・」

そう言うと、真一が振り返って
俺にキスをした

「楽しみにしてろよ、お嬢さん。俺は1ヶ月遊んでたわけじゃないんだ」
「なんか・・・眠い・・」
「相変わらずだな。行くぞ。」







そう言って、車を走らせると
何故か会社の近くにいく

そして止まった場所は岡崎コーポの目の前の大きな道路を挟んだ向かいだった

「ここ?・・・・ここ、会社の・・」
「向かいのビル親父の土地で、親父にいろいろ言ってもらったの。一階と二階に整形外科の病院をやって、最上階は俺たちの家。もう家は住めるぞ。どう?俺遊んでなかったろ?」

どーんっと立っていた建物に
俺は目をパチパチさせていた

もともと洋風で綺麗な建物だなーとは
思ってたけど、いっつも朝は慌ててるし夜は日が暮れてるから、こんなまじまじと見たことなかったけど

外灯と門灯に照らされて
元々洋風だったのに加えて
白く清潔感のある外観に変わっていた


「ここだと、お前会社近いし朝時間を気にしなくていい。それに、浮気防止にもなる。それに、夜勤もないから寝る時はいっつも一緒だ。」

どや、

と顔を向けられる

「なんかそれ微妙だぞ。・・・てゆーか、本当に仕事してたんだ・・」
「言ったろ。あとでお前取り調べだな。まあいい、とりあえず入れ」
「取り調べ?!・・・ここ、オートロック?」
「たりめーだ。ボンボンなめんな。・・・ここで受付とかして働いてくれてもいいんだぞー?」

「・・・考えとく。」

「お仕置きしたくなるね。」

「24時間お前といたらおかしくなりそー、頭。・・・うわ、家広い・・!」

そう言って、部屋に入り
きゃっきゃ、きゃっきゃする純平を見る

本当はもっといろいろ考えがあったんだけど
今はとりあえず、黙っとくから


お前はなんも心配するな

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