S×強気で恋になる
第68章 贈り物
うーん、なんか変・・・
病院の人が着るような服、俺初めて着たけど
似合わねーよ
そう思いながら、鏡に自分を写して
そわそわしていた
「なんでも鏡に写して見る癖やめろ。にしても似合うな。イケメン受付のいる整形外科だぞ。口コミ広がるな。」
「似合ってねーよ!!」
「なんだ。じゃ、ナース服がよかったのか?なんでもするったのお前だろ」
ゔ・・・・・
だって、外出してくれないって
言うから・・・
「これでいい。もーブサイクくん投げてやる」
そう言って、ソファーのぬいぐるみを投げる純平を見る
馬鹿野郎。
それは不機嫌くんだし、投げて何になんだ
本当に阿呆だな。
はぁっ、とため息をついて純平から離れ歩き出すと
純平は慌ててついてくる
「ちょ、どこ行くんだよ!!」
「お前看板犬じゃねーんだから、受付の仕事教えてもらえ・・・あぁ。そっか。看板犬でいいのか。その辺ウロウロしてろ、」
「はぁ!?やだよ!仕事は?」
「暇そうな客と喋れ。年寄りとかな。男以外な。女も若いのはダメだ」
「はぁ?なんかお前、いしゃとしてダメだろ。藤間は医者だから別にとかって俺の・・・」
「俺の・・・なに?」
やべぇ
寝てる間に服着替えさせてもらった
なんて言えねぇ!!
「えっ、と・・・好きなもん作ってくれた・・・し!!」
「えっと、の前置きね。嘘つき。俺のナニしてもらったの?」
「っ、ちょ、ここ、診察室!!」
「声抑えたら大丈夫だろ?それに、みんな昼休憩。」
「だめ、だって、っ、・・・!」
「俺の・・なに?言ってよ」
怖い。目が笑ってない!!
ここで働くのは絶対ダメだ
てゆーか、きっとお給料くれない
お小遣い制になる
外出許可とらなきゃ外いけない
=完全に岡崎の愛玩犬に成り下がる
=知らぬ間に軟禁
=24時間犯される
ダメダメダメ!!!!
俺なにしてんだ!
それは絶対やばいだろ!
っーか、こいつ、っ、痛っ、・・・
「何考えてんだ。言い訳?嘘?悪い子だな。」
「っ、痛っ、い、から・・!!」
「痛くしてんだろ?そーだ。・・こっちこい。痛くしてやる」
「も、いい加減にっ、・・・」
そう言うと処置室と書いてある奥の部屋に連れて行こうとされる。が、たくさんの監視カメラの前で真一が急に立ち止まった
ちらっと見ると
入り口の前に藤間が立っていた