テキストサイズ

S×強気で恋になる

第68章 贈り物

「あ・・・藤間・・」

俺がそうつぶやくと、握っていた手首をぐっと締められる

「藤間、藤間って随分仲良しなんだな。気をつけた方がいいぞー。怖いぞー、藤間は」
「お前より優しいぞ」
「・・・・藤間にお仕置きでもされるか。本性出すぞ。ちょっと、ここにいろ。」

そう言って、処置室とかいた奥の部屋に押し込められる

なんか、やべ、・・・
そう思って逃げたいのに
逃げたらもっとやばい気がして

もともと黒オーラ満載の岡崎より
全然読めない藤間のが確かに怖い気がして
俺はじっと構えていた


・・・脱獄してぇ


ここ、・・牢屋だ




そう思いながら、お腹が痛くなるのを感じつつ
俺はソワソワしていた




純平を奥の部屋に入れて
セキュリティを解除して藤間を中に入れる

と、相変わらずな感じでニヤっと笑った

「どーした。仕事は?」
「心の病かな。起きたらいねーし、メールだけって随分だな。」
「悪かったな。うちの犬が。代わりに突っ込まない約束で、お灸を据えてやってくれ。それでいいだろ?」
「あぁ。にしても、でっけーな。開業医デビューか。手術とか、相変わらずVIPはお前対応なんだろ」
「まあな。それがあの病院の院長との約束だからな。」
「お前も人気者なのに、今こんなことしなくてもよかったろ」
「これが俺の選んだ道だ。純平のさ、家になりてぇからな・・・」
「変わったねぇ、お前も。ただの変態ドS野郎だったのに。」
「愛だよ愛。藤間も相手見つけろよ」
「考えとく。で、ペットはどこ?」
「なんかお前がペット言うと腹立つな。・・処置室。・・・・・・泣かすなよ」

「突っ込まない。そんな野蛮じゃねーよ。」
「紳士だな」
「るせ。じゃ、借りるぞ」


そう言って奥にいく藤間を見ながらため息をついた


香純さんと・・・雅平・・・
親父の名前、雅史にだけあげたと思ってたのに
っーか
二人の名前とって的な、んなベタなことすんなよ
不倫のくせに

そんなに愛して出来た子なのに
虐待すんなよ

香純さんを捨てた親父が悪いか
結局俺んとこが一番悪いんだよな
そしたら

あんな記事になること・・・
置き去りになんて合わなかったのに・・


まあいいや、

どっちにしても今日

純平が生まれたときの写真とか動画とか
見せてやろう

俺の一ヶ月なめんなよ

ストーリーメニュー

TOPTOPへ