S×強気で恋になる
第68章 贈り物
なにか寝心地が悪くて目を覚ますと
マッサージチェアーの上で
失神していたことに気付く
っ寒い・・・・
トイレいきてぇ・・・
なんで誰もきてくれねーんだよ・・
そう思ったところで、本当にタイミングよく
岡崎が入ってきた
「起きたか。・・・な?藤間は怖いだろ?俺のが好きだろ?」
「っ、トイレ・・・!!」
「・・・あとでヘソ攻めしてやるよ。痛いの好きだろ?」
「いま何時?!」
「ここな、俺の部屋の隣で、診察中にお仕置きプレイし放題。お前専用の処置室。すげーだろ?設備が」
「っ、無視すんな!!!!」
「解いちゃう?こんなに可愛いのに」
「・・・っ、うれしく・・ねぇよ・・!!」
そう言ってる純平を見ると
えらく疲れた顔をしていた
・・・あらら
いじめすぎたか?
すぐ熱出すからな
今日は栄養取らせなきゃな
「も、岡崎、俺マジで、限界っ、・・・!!!!」
「あぁ。トイレだったな。ほら、行ってこい」
そう言ってほどいてやると、純平が
モタモタと服を着る
そして慌てて出て行き、すぐ戻ってきた
「っ、トイレ、どこだよ!!!」
「出て廊下まっすぐ、左、右、左、男子トイレ」
「左、右?・・・っ、も一緒きて!!!」
「はいはい。いいから廊下まっすぐだ。」
っも、早くしろよ!!漏れる!
というように、純平が走り出す
可愛いな
可愛いっーか、愛おしいな・・・
なんか大事にしたくなるし
いい子いい子したくなる
それでいて泣かせたくて
虐めたくて
酷く苦しめたくなる
そしてなにより
幸せにしてやりてぇ
あいつの過去も含めて、全部大丈夫だって
心配すんなって
安心させてやりてぇし
ぐっすり悪夢を見ずに眠らせてあげてぇ
俺が家になるんだ
俺が・・・あいつの家族になるんだ
「左ー?ちょ、広いんだからトイレこっちですって書いとけよ!!!!病院失格ー!!」
「左奥だ。間に合わなかったらその辺でしろ、アホ犬。・・・ペットシート必要だな」
そう呟いたあとも、ドタバタ走る音が聞こえた
俺がデザイナーと迷路みてーに面白く
部屋作ったからな
あいつ迷子になるな。純平アホだなー・・・