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信じらんねーこいつ
ここにきて和也かよ！！！
ふざけんな！！！！

そんな気持ちを押し殺して純平の手を引いた

「来い。くまちゃん・・・買ってきてやってぞ。俺はお前のためにこんなに必死なのにな」

そう言いながら二階に引っ張っていき、ベットに純平を投げてから、クローゼットに置いてあったくまちゃんを出した

「も、やだ、しんいち・・・痛いのばっか・・・・・・あ！！！くまちゃん！！！！！」
「これだろ。小さい時の写真見てたら、ずっとこいつとうつってる。これ非売品だそ。俺の努力を感じて欲しいね」
「んー・・・・これ・・・俺のな・・お父さんが買ってくれたんだって・・・お父さん見たことも会ったこともないけどな、お母さんが言ってた・・。だからな、俺と同じでお母さんがくまちゃん嫌いって言うから、俺すげー大事にしてたんだ・・・お母さんがゴミの日に捨てちゃったから、もうないかと思ってたー・・・」


親父が買ったんだろーな
それ外国製だし高いやつだし

っーか、5歳児ぐらいだったのによく覚えてるな
俺達もガキの頃それ持ってたけど
持ってたな、くらいだぞ

それに、俺たち兄弟みんなオモチャに囲まれすぎて
そんなに大事にしてなかったけどな


くまちゃんか・・・・



せめてテディベアとか言ってほしいな



あ、寝た



写真は明日だな



こいつ会社行かせないと、そろそろ本気でキレそう


短気だからなー、すぐ怒るし怒鳴るし反抗的だし



そこがいいんだけど
そこがダメだったりもするんだよ



あー俺も寝よ



そう思って、純平の横潜り込み目を閉じた