S×強気で恋になる
第68章 贈り物
「痛いだろ。やめろ。愚痴ならクマに聞いてもらえ」
そう言って、再び布団に戻る
「くま?・・・・わー!!!!!なんでこんなとこに!?くまちゃん!?どーなってんだよ!!!!」
「っ!!イライラすんな!!!だからうるせーって!!犯すぞ!!」
「だって!!!くまちゃんが!ここに!!!なんで?なんであんだ?・・・こえーよ、これお母さんが俺の目の前で捨てたし・・も、やだ、・・・・・」
「はぁ?!」
俺の努力を無駄にすんな!!!
そう思って怒ろうとして起き上がる
と純平はやだって言ってたわりに
しっかり抱きしめて瞼を閉じていた
んだよ・・・天邪鬼・・
「純平。くまちゃん、正直嬉しかったろ。」
「・・・・・・・・寝るんじゃねーのかよ。・・・・・・嬉しかった・・・・」
「大人の男がでっけークマのぬいぐるみ抱きしめてるなんて、とんだ変態だな。お前の趣味はそっちか。」
「は!!!ちげーよ!!こんなもん・・・・!!」
「こんなもん?大事なくせに。・・・俺が見つけてきたんだ。大切にしろ。あんまクマに抱きついてると嫉妬するからな。おやすみ」
「っ・・・・・るせ・・・。うるせーよ!!」
バサーッと布団をかぶって目を閉じる
恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい!!!
だけど、不思議と嬉しくて
くまちゃんが懐かしくて
俺は布団から出て、
二度寝している真一の頬にキスをした
・・・深い意味じゃねぇ、お礼だ
そう思ってまた恥ずかしくなって布団をかぶる
そして、そのまま目を閉じた
・・・・・ばーか。お礼するんだったら、挿れさせろ。
可愛いことばっかすんな
ぐっと手を伸ばして時計をみると6時半になっていた
あと1時間寝れるな・・・
木曜日は午前中休診だから助かる・・・
はー、ねみぃ・・・
ぐるっと純平の方を向いて抱きしめると
あったかくて
確かにそこにいて
俺は幸せな気持ちで目を閉じた