S×強気で恋になる
第69章 期待させんなよ
コツコツコツとそれぞれ重役専用の個室が並ぶ廊下を歩く
俺の部屋の前に立ったとき
俺は耳をすまし、ドアに耳をあてた
ー・・・・っん・・・はぁ・・・・・っ!
ほとんど何も聞こえないけど
熱い息遣いがなんとなく漏れてきていた
はぁ・・・・
中でなにしてくれてんだ
そう思いながら、扉を開けようとしたら
親父が秘書たちを連れて歩いてきた
「・・・お疲れ様です・・」
「おー、和也。ちょっとこの前の件で話がある」
「・・・わかりました。ですが、今ちょっと・・・真一が・・あの、横山さんと・・」
「遊んでんのか、あのバカ息子。オフィスラブか。萌えるな。」
じゃなくて!!!
入りたくねーだろ!?
場所変えようってことだ、ばーか!!
っーか、秘書たちも
何頷いてんだよ!!!!
「だから!!・・・だから、場所の方を変えても?」
「ここだろ。何を戸惑ってる。これだから、ノーマルは。人生損してるぞ。AV鑑賞しながらの会議。新たなアイディアが生まれそうだ」
「・・・・はぁ。じゃ、秘書たちは全員外して下さい。横山さんに嫌われますよ。こんなに人入れたら」
「そーだな。お前ら部屋戻ってろ。その資料とスケジュール帳かせ。お前はいつでも対応できるように、扉の前にいろ」
そんな指示を、出しながら
俺たちは部屋を開けた
部屋を開けた瞬間、甘い声がもろに聞こえて
純平はソファーに座った真一に座位で攻められていた
真一服きてるのに
なんで純平は全裸なんだよ!
っーか、ここでやんな!!!
そう思いながら目を伏せた