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S×強気で恋になる

第69章 期待させんなよ



あー純平、連れてかれた
俺にどーしろって言うんだ、馬鹿たれ


っーか、・・・奥はVIP専用の応接セットがある部屋なんだけど

あいつ、俺の部屋荒らしか!!

俺が一番の被害者だよ
純平寿司食ってねーし
かわいそ


「和也。お前も、純平が好きなのか。兄弟で取り合いは辛いぞ。やめておけ。お前は、あの藤間君とかでいいじゃないか?」
「・・・やめてください。気持ち悪い。男同士なんて、不幸です。結婚もできない、公にもできない。それに、掘られるなんて絶対痛い」
「俺が直々に教えてやろーか?あ、でもそれって・・・近親相姦か?うちは、美男子ばっかりで花園だよ俺にとって。楽園みたいなもんさ。雅史なんて可愛いだろ?」
「親父。さっきのスペシャリストくるんだろう?こんな話じゃなくて、さっきの大事な契約の話するぞ」
「・・・・・真面目だな。真一もカリスマ性があるけど、堅実な和也も期待してるぞ。隆彦みたいにつまらん男になるなよ。あいつは、もっと殻を破らないと。」
「だから、どーでもいいってば!!」

そう俺がいい加減にしろ、という風に言ったときに
部屋に扉をノックした音が響いた


と、さっきまでデレデレしていた
変態親父の顔がピリッとして
急に一経営者の顔になる

そして、咳払いをして
高い鼻と少し堀がある目を瞬きで引き締め
怖いくらい鋭い顔のまま返事をした

「入れ」


そして噂のスペシャリストが入ると同時に
真ちゃんが純平をKOしたのか
スッキリした顔で部屋に戻ってきた




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