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S×強気で恋になる

第69章 期待させんなよ


ウキウキで仕事を終えて、そのまま寄り道せずにまっすぐ信号を渡り向こうの道路にあるでっかい病院の裏口に立つ

はぁー・・・・


まだ機嫌わりーのかな


っーか、家と仕事場の往復って
俺なんかさみしくねーか?


怒ってませんよーに!
怒ってませんよーに!!!

心で何回もお祈りして、玄関を開けた

「・・・ただいまー・・・・・・・」

シンッー


とした真っ白な部屋


誰もいねーのか、聞こえてねーのか
どっちみちホラー。怖いって

心臓うるせぇ・・・
そう思いながら階段を上がり、
ロックをまた解除して部屋に入ると
俺の好きなハンバーグの匂いがした

「・・・ただいまー・・・・・」
「お疲れ。ハンバーグ・・・好きだろ?」
「・・・うん。スーツ脱いでくる」
「あぁ。・・・先飯でいいか?風呂入ってもいいけど」
「・・・や、風呂は・・・後で・・・」
「そうか。早く降りてこいよ?」
「ぅ・・・・るせ。」


そう言って、小走りで階段を上がる


なにあれ?
なにあれ?
なにあれーーー!!!!


怖いって。新たなパターン?

優しい。
優しすぎる。


も、あいつわけわかんねーよ・・・


でも、・・・・


ーお疲れ



・・・お疲れ、か・・・・・。


俺もお疲れって言ってあげたらよかった




はぁ。



あいつに優しくされると、俺がいかにあいつにそっけなくて態度わりいのか浮き彫りになって虚しくなる


腹減った・・


下降りよ

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