S×強気で恋になる
第69章 期待させんなよ
「・・・・・・・・」
「・・・・・・・・」
美味しいハンバーグを食べながら
俺たちは終始黙っていた
特に話すこともないし
もともと無口な俺が喋ることもなかった
大根おろしの和風ハンバーグと
チーズがのったデミグラスハンバーグ
ちょうどいい大きさのが二つ
味も二種類で俺はすっげー嬉しかった
「・・・・・うまい?」
「めちゃくちゃうまい。・・・俺ハンバーグ大好き」
「・・・・・だろーな。」
「・・・・・」
「・・・・・」
なんつーか・・・会話がもたねぇ
まあ、いつもなんだけど。
純平は酔っ払うか、俺が嫌がらせするか、エロいことしねー限り全然喋んねーし
俺は俺ですぐエロいことしたくなるから
我慢してると口数減るし
なんつーか悪循環
アルバムだってベットの横に置いといたのに、気づかねーし。気づいてても、俺のもんだと思ってんのか遠慮して触らないし。
俺のことまじでこいつどー思ってんだ
「・・・・・出張行くってなったの知ってるか」
「はぁ?知らねー・・・・・え?俺が?」
「まあいい。七瀬には気をつけろよ」
「・・・・・わかってるよ。初対面だってんのに、俺のこと無茶苦茶しやがって・・・さいてー・・・」
「何ボソボソ文句言ってんだ!!!下の口塞いで黙らすぞ!!!!!」
そう言って、ハッとする
追い詰めてどーする
今日はこいつと会話をするんだ
ッ、落ち着け、俺!!