テキストサイズ

S×強気で恋になる

第69章 期待させんなよ



モヤモヤするままシャワーを浴びる

このモヤモヤと一緒に過去も悪夢も
全部全部流れて行けばいいのに

そう思いながら頭から浴び続けた


ガラッー


「純平、わり!病院からちょっと呼び出し。・・・先寝てろ。ごめん、」
「え・・・・あ、うん」

ー気をつけろよ
ー無理するなよ
ー早く帰ってこいよ

そう言いたいのに、どれも言葉にならなくて
俺はわかんないけど
手を伸ばして真一の袖を握りしめていた

「?・・・どうした?体調わりーのか?・・・純平?」
「っ、わり・・・。なんでもねぇ。寝てる、からな」
「あぁ。すぐ帰るからな。」

そう言って家を出る

純平に隠し事はできねーな
何かに気づいてるし、あいつのこと不安にさせてる

安心させてーはずなのに

鈍感なくせに、純平は変なことに敏感だからなぁ

今言うか


このまま騙して過ごして言う機会を待つか


俺としては今すぐにでも言いてぇ
だって、ものは考えで義弟ってことは
結婚する手間がはぶける
元々家族だったんだから

だけど、そんなうまくはいかないだろ?

とりあえず、よく考えないと


車を走らせながらそんなことばっかり考えていた

ストーリーメニュー

TOPTOPへ