無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

「忘れもんねぇか？」
「・・・・ねぇ」
「切符はあるか？」
「・・・・・・ある」


「・・・お菓子入れたか？」
「・・・・・・いれた」
「おいおい。お菓子は置いてけよ。・・・っーか、俺と離れるのに機嫌わりーぞ。さみしくねーのかよ。」
「・・・・・まず謝れよ。」
「お前偉くなったな。俺様にそんなこと言うんだ。ヤられる方が悪い」

そう言うと、純平が軽く睨んでため息をついた

「・・・・・純平」
「・・・・・なに」
「お土産いらねーからな」

こいつ！！！！
謝るかと思ったらお土産だぁ！？


「ば！！！バカじゃねえの！！！買ってこねーよ！！じゃーな！！！」



そう言って玄関を飛び出るのに
真一はヒラヒラと手を振っていた


ピアスはとってもらったけど
ネックレスしたままだし

ほんとバカ


不器用



クソ岡崎




そう思いながら、会社の前の通りに出ると
和也が車から出てきた

「おはよう。ごめんな、朝早く。昨日は体休めれたか、」

っ、和也は本当に真一のアニキか？
全然遺伝子違うんじゃね？！


「昨日は無断で休んでごめん。七瀬さんは？」
「彼は駅で待ち合わせ。・・・真ちゃんまだ？」
「え？真一じゃねぇーよ。あ、ほらきた、藤間が来るって」

そう言うと和也はパッと振り返り
藤間の姿を確認すると車に戻った

するとツカツカ歩いていた藤間が俺たちを見つけて少し小走りで近づいてきた