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S×強気で恋になる

第70章 出張大波乱!





んー・・・あれ?

「・・専務。酒弱いんですか?フラフラしてません?」
「・・・いやー俺・・強いはず・・・だけ、ど・・」

携帯が電池なくなって
純平探さなきゃってたのに

こいつが純平が店入ってくの見たって
探してくるから、これ飲めって

・・・頭痛ぇ・・・・・


「・・じゅ、・・・純平は・・・?」
「先帰ったみたいです。大丈夫ですか?・・・肌赤いっすよ?」

スーツを着ているものの軽く緩めたネクタイからは、赤く高揚した肌が覗いていた
しっとりと汗ばんで、ほんのり潤んだ瞳
本人はまだ自覚していないが
理性を失いつつある専務が手の内に落ちてくる音が俺には聞こえていた


はぁっと息を吐きながら
自分を抱きかかえるように
手を回す和也様の肩を抱き寄せる

「っ、ちょ!!・・・なっ、・・七瀬!触るな・・」
「介抱してあげてるだけですよ。頭痛いんですか?」

薬に慣れてないからか
ずっと顔をしかめたり、瞬きをする
和也様を覗き込む

「ずっとさ、しっかりしてる方だと思ってたけど、頑張ってしっかりしてる方でしょ、専務って。」
「っ、・・・なにいって・・・」
「気付けば頼られて、人のために頑張って・・・人に甘えることなくここまできたんですよね。俺にはわかります。無理しなくていいんですよ・・・ほら、たまには甘えてみて・・・気を張らなくていいから・・・ね?」


そう言われて、背中をさするられる


っ・・・なんで、こいつに・・・・
こんなこと言われなきゃなんねーんだ・・っ


「専務?もっと力抜いて。俺しか見てませんから」


そう言うと、本当に限界なのか
泣きそうな顔になる

和也様・・・本当に素敵な人だ・・・


「っ・・うるせ・・・帰るぞ・・・、金・・これで払え・・」
「金なんかいりませんよ。じゃあ、最後にこれだけゴクっと飲んじゃって・・そしたら帰りますから」
「・・・ん・・・帰るぞ・・・」

ゴクっと酒を飲む和也様を見る
それ飲んだら寝ちゃうから

俺といいとこ行って
いいこと・・しましょうね・・・

ずっと気を張って真面目に頑張って
真っ直ぐ生きてきたんだろ?

俺が和也様の重圧解き放ってあげますよ

本当の和也様を教えてあげます

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