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S×強気で恋になる

第70章 出張大波乱!



こんなこと言うつもりじゃなかったのに


俺が勝手に勘違いして焦って
つい、・・・・・・・


ガキは俺だ


そう思いながら、
ふて寝している純平の背中をさする

酔っ払ってるこいつに
俺は何言ってんだ



こいつといると、何もうまくいかない
全部間違いだったんじゃないかって
俺の未熟さ・・・軽率さに気づかされる


あー俺は何をやってんだ
一人で焦って


ため息をつきながらベットから立ち上がる


と、ふて寝していた純平に手を握られる


「・・・待って・・・ごめん・・・・・」
「・・・・・俺が悪かった。謝るな」
「・・・・・寝よ、な?」


そう言って、ふて寝のまま
俺の手を引っ張る


優しいやつ・・・・・
俺のこと気遣いやがって

「純平、明日ちゃんと話していい?」
「・・・やだって言ったら?」
「・・・待つ。お前の気持ち無視して、悪かった。」
「・・・・・一つ確認していい?」
「いいよ。」
「お前が・・その・・・兄貴?」
「かもな。」
「そっか・・・・」
「寝ろ。明日も仕事だろ?」
「・・・・・来てくれてありがとう」



わけがわからない中で
幸せを見つけるのって俺のくせかな

こんなこと言われても
血のつながりがある人がいるってことに
俺は少し喜んでる

それに、真一が俺に執着してこだわる理由が
わからなかったけど

今やっと分かった気がして
俺と真一が一緒にいる意味
男同士なのに求められる意味が

やっと俺の中で繋がって
やっと、ほっとした

そのまま目を閉じるけど
悪夢を見る気はしなくて


まだ心臓はドキドキしてるし
なんで?って疑問も消えないけど
俺は今小さな幸せで胸がいっぱい

そう思って真一の顔を見る


寝てる・・・


俺なんか、酔い覚めちゃった









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