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S×強気で恋になる

第70章 出張大波乱!



真ちゃんなんだったんだ?
っーか、純平大丈夫か?

エレベーターであいつ俺に聞いてきた
小さい声で
聞こえないくらい

ー 真一は嘘つかない?俺このまま一緒にいて間違ってない?

って。
何が言いたいのか、わかんなくて
大丈夫って言ったけど
真ちゃん、純平に義弟だったって言ったのか?

そんなことを考えながら、ドアを開けると
水の音がした

「ー・・・藤間?」

音のするほうに行くと
まだ寝巻きのままの藤間が
少しカールした髪をそのままに
洗面所の前に座っていた

「藤間?なにしてんの?」
「・・・・・・・、和也どこも行かないの?」
「俺もまったり。お前具合悪い?顔白いぞ」
「・・・いきなりガキ扱いか。」
「真ちゃんみたいなこと言うな。移動できるか?」

そう言うと、俺より少し大きい藤間が立ち上がる

胃腸炎ったっけ?
大丈夫かよ、顔色悪いし

そう思いながら、ベットへ見送ると
すぐ横向きになって目を閉じる

「寒い?水飲む?」
「・・・・・背中寒い。なんか口に入れたら吐きそー・・」
「吐いたのか?」

そう聞くと、軽く首を横に振った

昨日はあんなに大人ぶってたくせに
やっぱ年下だな

しゃーねーなぁ


藤間の背中にくっつくように布団に入ると
藤間がびっくりする


「和也!?」
「俺も今日は仕事忘れてゆっくりするから。寒くない?」
「・・・めちゃくちゃあったかい。それで、楓って言ってくれたら俺治る」
「治るわけねーだろ。いいから、寝ろ。」

そう言うと、藤間はそのまますーっと寝てしまう

・・・俺ドキドキしてる
こんな背中にくっついて心臓の音聞こえたかな


楓・・・か・・・・。

この気持ちはなんなんだろ
純平に沸く気持ちとは違う

純平は放っておけなくて
守ってあげたくて
甘やかしてあげたくて

なんだろ、愛しいに近い感じ


藤間は・・・・本当に何年かぶりの久しぶりに会って、前と変わらずタメ語で俺より上にいるって感じで




・・・・。

早く良くなって、お前のこと
もっと知ってもっと教えてくれ



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