
S×強気で恋になる
第70章 出張大波乱!
「純平。無視するな」
「だって!!あんなとこで・・・っ、さいてー」
「なんだそんなことか。ノリノリだったろ。声抑えもしねーで、楽しかった?」
「っーー!!!!も、帰る!」
「やめとけって。和也が乱れてるとこ見たい?藤間ドSだから、今頃和也縛られてるかも。あいつの趣味緊縛蝋燭。お前も身を持って体験したろ?」
そう言われると、俺の両胸がチクっとした
そーだ
俺あいつにお仕置きされたことある
黙って出てって怒られたんだった
あんとき、乳首に電流流されて
怖かった・・・
え、和也そんなん大丈夫か?!
「やっぱ帰ろうよ!和也そんなんダメだよ!!」
「そー思う?俺は藤間が和也に合わせると思ってんだよね。和也縛っても楽しくないじゃん?」
「知らねーよ!!っーか、俺なら楽しいのかよ!!」
「・・・・反抗的だからね。」
そう言って、店の中なのに顎をクイッと持たれて
俺はそれを振り払う
「もっと触ってほしーって顔してるのに、本当に言葉にできないね。」
「思ってねーよ!!どーしたら、んな解釈できんだ!」
「なんか腹へらねぇ?」
「・・・・・俺はお腹すいてねぇ」
「うるせぇ。食いに行くぞ」
そう言って、また歩き出す真一の背中を見る
肝心なことくらい
俺だって言いたいけど
お前といたらこじれる
素直じゃないよな・・・・・
わかってんだけど、どーも言い返しちゃうし
好き
とか告白とか生まれて一度もしたことねーし
なんつったらいいのか
わかんねーんだもん
スキ
・・・真一がスキ?
口に出すと悩むな。本当に好きか?
鬼畜だぞ、こいつ
そう思いながら
もう一度背中に呟く
真一が・・・・・スキ・・・・
