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S×強気で恋になる

第71章 悠二の誕生会に猫耳3匹、狂犬2匹

こんなやつと話すだけで
気分が悪い

そう思って俺はポケットから手を出した

「誰が蒔いた種か考えろ。俺は二度も助けない。あのまま知らない奴に連れてかれて監禁生活か、今の生活か、どっちがありがてーんだ。いいから、あっち行け。」

そう言って背を向け、エレベーターのボタンを押すと
七瀬が俺に抱きついてきた


「!!!!はぁ?!やめろ!!!!」
「っ、・・・・・俺のこと、好きなら、なんで早く助けに・・・・・っ、来てくれなかったんだよぉ・・・。ずっと憎んで殺す気だったけど、今のでわかった。俺のこと好きだったんだろ?」


「は?!てめー、勘違いもいい加減にしろよ!!っーか、そんなんじゃねぇって!!!和也のためだろ?!不潔な格好で俺に抱きつくんじゃねーよ!!!」

そう言って頭を殴ると
七瀬がものすごく覚悟を決めた顔をする

「・・・・・・岡崎さんのために生きる」

「はぁ?!めんどくせーんだよ!!あっち行け!!!」


そう言うと、頷いて離れるが
遠巻きに俺を見ていた


また・・・変なものコレクションを
してしまった


純平には言ってないけど
俺の周りには変な奴ばっかりだ

大概マダムの店の連中だけど

俺が妙に世話焼きっーか
ほっとけなくて、下手に助けるから

俺のために生きてます


みてーな、変な奴ばっか



どーにかしなきゃ、純平にバレそう
そう思って、頭を抱えながら
俺はカフェに急いだ

その途中で、自分をあたかも不幸なように言う七瀬に怒りを覚え、
不幸すぎるのに、
笑って大丈夫という純平に
守ってやりたい感情が
抑えきれなくなっていた

純平なんか小鳥遊達に、陰で輪姦されてたって
俺が気づくまで耐えてたんだぞ
俺に迷惑かけたくないって
ほとんど泣いてんのに謝るんだ

純平ほど人思いで、いい意味で無欲で
心が綺麗なやつ、いねーよ・・・

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