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S×強気で恋になる

第71章 悠二の誕生会に猫耳3匹、狂犬2匹


「ねーねー・・・」
「・・・寝ろよ・・・・お前体熱い」
「あの、ねぇ・・・」
「なに?」
「・・・ぐちゃくちゃして・・」
「・・・・・・」
「ねー聞いてるー?ぐちゃくちゃして」
「待て。お前まだ体が風邪と闘ってんの。発症2日目なのに酒飲んで、そんでセックスしたらお前死ぬぞ」
「んー・・・頭ぐちゃくちゃして欲しかったー・・」
「・・・・・頭かよ。ビックリさせんな。ほら撫でてやるから、寝ろ」

そう言いながら
小さい頭をヘッドスパみたいに
マッサージすると純平が
嬉しそうに目を閉じる

そりゃあ気持ちいいだろーな・・・
こいつちゃっかり自分の要求通しやがって

そう思いながら手を止めると
純平が目をあけて

もっと

って言う

「お前風邪で首こってんな。・・・真一好き?」
「・・あたま気持ちいいー・・・」
「ぶん殴るぞ。真一好き?おい、答えろ」
「・・・もー寝れるよー・・寝よっかー」
「純平待て。真一好きか?」

今にも寝そうな純平のおでこに
おでこをぶつけて軽くキスしながら
純平を見つめる

と無表情なって考える顔をしてから
今まで見たこともないくらいの
眩しい笑顔を俺に向けた


「・・・だーい好き・・・・・・・」


・・・やばい
今のやばい
俺・・・すげキュンてきたっーか、胸がギュッてなったっーか、・・・体が熱い

そう思いながら、俺はニコニコしてる純平を見つめる

「・・・寝て忘れんなよ。」
「・・・うん・・しんいちも・・・俺のこと忘れないでね・・・」
「忘れるわけねーだろ。」

忘れないで

そんな風に初めて言われて少し動揺しつつ
俺は仰向けになって
純平を胸にギュっと引きつけた

「・・・俺お前だけ・・・だから、・・しんいちいないと・・・またひとりになっちゃう・・・また・・・俺・・・消えちゃう・・・っん・・ぇ・・っ」

「ちょ、急に泣くなって!!!分かったから、酔っ払い!!笑い上戸で泣き上戸かー?泣くのやめろって!!」

そう怒鳴りつつ
背中をさすってたら
今度は急に寝息を立て始めて


無防備で無警戒な
その寝顔をずーっと眺めていた

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