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S×強気で恋になる

第24章 シラフ

「おはようございます・・・。」
「お、純平おはよー!昨日かなり酔っ払ってたけど大丈夫だったか?」

・・・こいつ、俺に酒ガンガン呑ませたくせによく言うよ!!!

「おい、無視すんなよ!」

エレベーターの壁に押し付けられる。
グリッ!!!!
ズボンの上から俺のモノを掴まれ、俺は悲鳴をあげた。

「ひゃっ、いって!!!!!お前、なにすんだよ!!!お前同僚だからって調子のんなよ!まじでぶん殴るぞ!!!」

「無視すんな。そんなことより、お前昨日のこと覚えてんの?」
そんなこと!?

こいつ、こんなやつだったっけ。
まじでふざけやがって!

「お前が無理矢理酒呑ましたんだろ。そこまでしか記憶ねーよ。もう、俺に話しかけるな。」

チンー

フロアにつき、俺は息を整えて部所に入った。


「おやおや、横山君。昨日は楽しかったよ、ありがとう。また呑みに行こうね。」
スルッとお尻を撫でられ、離れて行く。
「えー、部長ずるいですよ。横山さんと呑みに行ったんですか?」

女どもが騒ぐ。


もー、・・・会社辞めたい
いや、辞めるわけにはいかねーよ!?
いかねーけど、殴ってしまいそうだ

怒るな、落ち着け
無視すりゃいーんだ
あと2ヶ月。腕が治れば、今まで通りに戻れる
抵抗が出来ねーからいけねーんだ。
そうだ、腕のせいだな。

ジリリリリリー

やべ、考えてたら午前中終わったし。

今日は午後から腕の定期検診か。
また岡崎に会うのかー
めんどくせーな。

でも、行かなきゃ
・・・何されるかわかんねー

何がめんどくせーって
あいつの機嫌だよ。
っーか、早く追い出さなきゃなー

「お先っす。すみませんが、あとよろしくお願いします。」

お大事にー
そんな声を受けながら会社を出る。

季節は桜が散り、ゴールデンウイークが迫る新緑の季節になっていた。

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