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S×強気で恋になる

第24章 シラフ

待合室って、なんでこんなに人多いんだよ。
待たせすぎだろ。
にしても・・・

でっけー病院だな。

「おい。お前、この前の男だろ」
後ろから突然声をかけられる。

こいつ、この前1人でオナってたやつだ!!!

「あんたも医者なの?この前はどーも。」
「定期検診か?」
ちゃんと白衣着たら、この前みたいに変態に見えねぇ。

「・・・そうですけど。」
「じゃあ、こっちだ。来い。」

そう言って片瀬に俺は案内されるまま、ついて行った。

「ここどこですか?」
なんか・・・全然違うとこ連れて来られたかも・・・ここ、入院患者の個室だろ。

「看護師さん、この患者R4-aypの点滴だから、用意して。あとここの部屋、おさえて」
「はい。あの、氷嚢いりますか?頭冷やすかなって・・・」
「あー・・・。大丈夫。至急頼むよ」

看護師が走る音が聞こえる。
俺はキョロキョロしていたが、やっぱり個室・・・それもあんまり使ってなさそうな部屋だ。

「まじで、ここなんですか?定期検診。俺、受付したし、岡崎にも待合室からって言われてたんですけど。」
「岡崎って簡単に言うなって言ってんだろ。お前さ、前も思ったけどなんかムカつくんだよね。イケメンで女にモテるでしょ?なのに、その可愛げのない態度。ほんと、気に食わないんだけど。」
「あんたに迷惑かけてねーだろ。っーか、俺ここじゃないならあんたに用ないから。どけっ」

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