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S×強気で恋になる

第72章 榊原純平

「おい。無視すんな!!純平、早くこっちこい。」
「・・・・・・・・」

むすっとした顔で新しいバジャマに着替えた純平が、テーブルにつく

そして、不機嫌そーに
座ったくせに、皿の上のフルーツサンドを見て
一瞬顔が緩んだ

「・・・純平顔に出てる。単純すぎ。」
「はぁ?出てねーし。俺怒ってるんだからな!!」
「はいはい。じゃ、特性全部入りは作らなくていいんだな。怒ってるんだもんなぁ。そんな俺の誠意あるスペシャル手作りなんて、いらないよなぁ?」
「い、・・・いらねぇーよ!!!!」

そう言って、俺の顔を真剣に見るガキが
可愛くて完全におちょくっていた

「・・・あっそ。じゃ、そのみかん食っとけ。俺はスペシャルにしよーっと。」

そう言って、席を離れてキッチンに行く

本当は、あいつの好きないちごもあったし
白桃もマンゴーの缶詰もあって

今日は生クリームだけじゃなくて
カスタードも作ったから
機嫌とるには十分だと思ったのに
あいつ最近、強情だからなー


そう思いつつ、
まあいっかめんどくせぇー

と片付けて、俺は自分の分をせっせと作っていた


と、キッチンの引き扉が
小さな音を立ててあくのに気づいた

「食ったんなら寝ろ。怒ってんだろ?こっちくんな」
「・・・・・俺も自分で作るんだよ!!ばか!!」

馬鹿って・・・
腹立つなー、こいつ

そう思いつつ、純平を無視してると
手を洗った純平が俺の横に立った

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