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S×強気で恋になる

第72章 榊原純平


「・・・・なぁ」
「なに?」
「・・・どーやってやんの?」
「さーな。俺馬鹿だから、わかんなーい」
「っ、なぁ・・・・・」
「だから何だよ!!は?、ばか、何やってんだよ!!」

なぁ、っと声をかけて
不安そーに俺の顔を見る純平の指からは
薄っすら血が出ていた

手切るのはえーよ!!
っーか、缶詰でかよ・・・

可愛すぎ・・・


そう思いながら、指の傷をじっと見てる
純平の手を掴んで、指を口に入れ
少し舐めた

「ちょ、・・・・」
「俺が舐めたから治るよ。消毒して絆創膏貼っとけ。っーか、邪魔。座ってろ」
「・・・・俺のも」
「最初からそう言え。俺に怒るなんて100億年早いっーの。」

そう言うと、ほんの少し笑って
純平が指を見ながらリビングに戻る

俺に毛を逆立てるのも
尻尾振るのも
どれも本当に愛おしくて

甘いもんばっか食うから
本当は糖分控えめでエサ与えてたんだけど
今日は生クリーム増々で
スライスしたらイチゴをたくさん入れてやった



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