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S×強気で恋になる

第72章 榊原純平


「うまい?」
「お前のこれ好きなんだよなー」


・・・機嫌が直ったのか、
さっきまでの無視や怒っている定を忘れてるのか

どっちにしても単純

っーか、ちょろい

そう思いながらコーヒーを飲むと
口の端にお決まりのように生クリーム
をつけてる純平と目が合った

「遊園地とは?」
「あー、あぁ。慎吾がさ、どっこも行ったことなくて友達にからかわれたんだって。で、遊園地行きたいって言うんだけど・・・俺も行ったことねーし、わかんねーじゃん?いろいろ仕組みが」
「・・・俺も行ったことないぞ。アメリカのだったらある」
「・・・・・。片瀬か藤間について来てもらうからいいや。なんかお前不安だし」
「はぁ?!俺様が行ってやるってんだろ!!並んで乗るだけだろ?!」
「いや、知らねーって。なんか早く乗れるなんとかパスとか、あるらしーぞ。」
「下調べして行けばいいだろ。いつ?俺も予定あけとく」
「・・・変なことすんなよ。・・・来週の祝日」
「ばーか、してほしいからそう言って遠回しにお願いしてんだろ?可愛いやつめ」
「は!?ちげーよ!!それ絶対違う!!お前が変なことしなかったら、・・・・」
「しなかったら?」


・・・・2人でどっか・・・デートしてみたいのに・・


そんな言葉を言えずに噛みしめると
真一がそろそろ仕事の時間なのか、
立ち上がった

「また2人で遊びに行こうな?」


そう言って、くしゃっと頭を撫でる手は大きくて優しくて、俺は思わず大きい声で返事していた


そんな俺に笑って、朝からうるせー
って真一はバカにしながら
洗面所に行ったけど


俺は普段、意思疎通なんて
できねー変態なのに
言おうとしたことを先に言ってくれて

すげー嬉しかった


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