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S×強気で恋になる

第72章 榊原純平


静かな部屋

ベットの横に座っているくまちゃんと目が合う


なんか楽しい・・・

っーか、俺たち良くなってきてねぇか?

結局ヤるんだけど、
ヤるんだけども

なんか違うっていうか

真一が優しいっていうか

俺も真一のこと分かってきたっていうか・・・


ー今度2人でどっか行こうな?


そう言われたことを思い出して
俺は布団をまたかぶった


恥ずかしいー!!!!
っーか、俺たち何言ってんだ!!!
男なのにどーなってんだよ!!


そう思いながら、不機嫌くんを
ぶん投げると

すぐ内線がかかってきた


「・・・もしもし」
「おい。不機嫌くん投げんな!!!っーか、何やってんだ!寝ろよ!!!・・・次の方どうぞー」

そう言ってガチャっと電話が切られ
俺はまた布団をバサーっとかぶった

も、恥ずかしいって!!!

っーか、あいつどっから見てんだよ!!
監視カメラ多すぎ!
変態!
束縛男!
鬼畜!
悪魔!

そんだけ、思うのに心は怒ってなくて
俺はまた変な気持ちになっていた


これが・・・家族ってやつかな

前、昴が言ってた

嫌いでも憎んでも
本当にそう思わない
って

一時的な感情がわいても
心で繋がってるから
すぐ元通りになるって

あの時は・・・俺がどんだけ
お父さんやお母さんを許しても求めても

そんなことなくて
全然理解できなかったけど
家族なんてなかったから
本当にそれがあってるか分からないけど


俺・・・今あいつと家族なのかも


きっと、俺が怒ったって
泣いたって

あいつは変わらずそばにいてくれる

それは、俊哉が買った
女とは違うし恋人でもなくて


眠い・・・


寝よ・・・・・


なんかすげーいい夢みれそう



まだ微熱で気怠い体は
どんどん闇に落ちていって
俺はそれに逆らうことなく目を閉じた

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