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S×強気で恋になる

第24章 シラフ

「興奮するなって。ちょっと、検査するのに凶暴って言っていろいろ持ってきてもらっただけだ。さてと。」
ギシッと俺の上から降り、カートの上の点滴やらなんやを見回す。

「仕事もどれよ!!!っーか俺、まじ患者なんだけど!定期検診できねーだろっ、今なら、今なら許してやるから離せ!!!」
「うるせーな。岡崎さんに抱かれてる時点で死刑でしょ。あーぁー、俺も岡崎さんに調教されたいっ・・・。」

こいつ、まじで頭おかしいって
も、本当にっ・・・縛られる意味ねーのに、あの看護師!!この男もドMじゃねーのかよ!!!
・・・っーか、ドMのやつにも敵わないのか今の俺は。

「とりあえずさー、殴っていい?」
男がニヤつきながらきいてくる。

くそ野郎が!!!
「やるなら早くやれよ。俺を縛るな。訴えるぞ。」
「うわ、反抗的ー!!!じゃ、遠慮なく!」
ヒュッー
手のひらが空を切る音がする
パンッ!!!!
バンッ!!!!
パンッ!!!!
パンッ!!!!
パンパンパンッ!!!!

「うわ、赤くなってる。やべー、楽しい。やっぱ俺、岡崎さん以外にMになれねぇ。っーか、跡つかないよーに平手打ちしてやってるんだ。ありがだく思えよ。」

「っ・・・いって・・・」
口の中に血の味が広がる。

「さてと・・・もしもし?俊哉さん?あぁ俺っす。この前はどーも。弟さん、捕まえましたよー!どーしますか?」

俺はそれを聞いて全身が震えているのがわかった。
待て、待ってくれ
声にならない懇願が頭を駆け巡る。

力が入らないっ

「おい、俊哉だ。」
耳に携帯が当てられる。
「お前さー、無視しすぎ。携帯も勝手に変えるしさー、働けっの!早く・・・来い。」
「もっ・・・無理だって・・・」
「まあまあ、純平。話でもしながら一杯やろう。」

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