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S×強気で恋になる

第24章 シラフ

男が携帯を奪う。
「眠らせてから連れて行きます。っーか、お前の弟だったとは・・・。奇遇だな。あぁ、また今度な」

ぐっと顎を掴まれ上を向かせられる
「俺俊哉と友達だったんだよねー。お前が弟だったとは。面白いな。俊哉に酷くしてもらえ。さー、お寝んねしてもらうかな。」

「ちょ!!!やめろって、まじでやめろ!!!頼む。・・・何でもするからっ!!!」
「・・・なんでもする?」

「お願い・・・だから。やめてくれっ。」
震えがっ・・・止まらねぇー
情けねーっ

昔のことを思い出す。
「純平君、一緒にヤったけど全然たのしそうじゃなかったんだけど。ほんと、お金返してよ!」
「お前さー、態度悪すぎ。商品キズ付ける気ないけど、反省な。」
「あの女が悪いって。落ち度があんのは俺じゃねぇ。っーか、もーやめるって。やだ、こーゆーの」
「考えとくよ。でも・・・とりあえず、反省ね。オラっ!!!」

バチッ!!ービリビリビリ

スタンガンをあてられる
粗相をしたことへの罰だった。
酷いときは、このまま別の女に渡されたときもあった。

女を抱くのが嫌なんじゃない。確かに気持ちいいときもある。だけど、愛はない。肉棒器でしかないのだ、俺は。
ただ、お金で寄ってきて、買われた感じが嫌だったのだ。


そんな昔のことが、頭の中でフラッシュバックする。

「・・・するから。お願い。お願い・・・します・・。っーか、離せ。。。」
「最高だな!!お前なんだかんだ、綺麗な顔してるし、俊哉には渡さないでおくよ。明日からゴールデンウイークだし、三連休だ。たっぷりいじめてやる。お前が岡崎に近付かないように。どっちにしろ、お寝んねしてろ。連れ帰ってやる。」

ゾクッーー
やばいって、こいつ
・・・っーか、男に虐められるくらいなら女を抱く方がマシじゃねーのか?
とまで考えてしまう。

俺、定期検診だったのに・・・
岡崎・・・助けて・・・くれ・

「いい子にしてろよ?」

暴れる俺の鳩尾に一発かまし、呻いているあいだに俺の腕に何かを注射した

んっ。いてぇーーーーー。

俺の意識はなくなったーーー

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