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S×強気で恋になる

第72章 榊原純平


ほーら来た。ガキ

そう思いながら、塩唐揚げを焼き続ける

純平は髪の毛も濡れたまま
そこそこに拭いただけの格好で俺の後ろにきた

「なにそれ?うまそー・・・」
「あれ?純平ガキでもねーのに、キッチン気になるんだ。っーか、お腹空いてるからってそれはないでしょ。お前後ろ前逆」
「っ!!!わ、・・わざとだよ!!っーか、なんなんだよ、いちいちガキガキって!!」
「だってガキじゃん。お前が大人らしいとこ見たことねぇ。黙ってじーっとしてクールぶってるときくらい?あー、英語話してるときとか?その程度だろ」

そう言いながら、さっと味を調えて
皿に盛り付ける真一をみる

「だって・・・・!!」
「ほら泣く。泣けよ、ばーか。」
「泣いてねーだろ!!!怒ってんの!!もー無理無理、お前と話すと疲れる」
「いいから座れ。服直せ。黙って飯食え。」

そう言って、ニッと笑う真一は
確かに俺より大人で
黙って俺は椅子に座った

「酒飲むか、久しぶりにぱーっと。あーいつまでも拗ねてるガキはいらねーか」
「真一性格悪いって!!いるに決まってんだろ!!!」

そーやってのせられるところが
すでにガキ

そう思いつつ、それは胸にしまって
純平に日本酒を出す

いい日本酒の大瓶が2瓶も手に入って
それが美味しく飲みたかったんだけど
なんか風呂入ってポカポカしてて
酔っ払いそー・・・

気を引き締めんとな。

そう思いながら、純平についだ

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