S×強気で恋になる
第72章 榊原純平
あれから扉に聞き耳たてたけど
なんも特に聞こえなくて
俺は正直驚いていた
・・・本当に寝ただけか
っーか、真ちゃん電話でねーし
何やってんだが・・・
純平も何やってんだが・・・
ところどころ心配なんだよなー
結局俺も真ちゃんも
純平のことなんも分かってねーんじゃないかって
思ったりする・・・・
だって純平の本音
聞いたことねぇ・・・・
流されるくせに、ろくに返事もしないし
そのくせすぐ逃げるし、
なのに・・・甘えてくる
そう思うと不安になって
また扉の前に行く
純平俺に用があったんだよな、きっと
俺に何して欲しかったんだろ
そう思いながら、ドアノブに手をかけるが
寝息が小さく聞こえて
なんとなく開けれなくて
俺は真ちゃんにメールして自室に戻った