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S×強気で恋になる

第24章 シラフ

岡崎目線----

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15:30・・・・

遅い。仕事終わんなかったのか?
どこほっつき歩いてんだよ!!
せっかく、診察室で気持ちいいことしてやろーと思ってたのに。
・・・家帰ってからお仕置きだな。

そう思ってから、1時間。
もう終わるぞ、外来。

・・・なんか胸騒ぎがする。
なんだ?この感じ。
ちらっと部屋から向かいの棟の廊下を見る。

片瀬が歩いている。

・・・なんであいつ大人の入院棟の廊下歩いてんだ?
あいつ、今小児科の担当じゃなかったか?

「ここ、あけていいか?」
俺についている看護師にきく。
「いいですよ。他の外科の先生がまだいらっしゃいますので。もう外来も終わりですし、大丈夫です。」
「助かるよ、ありがとう。」

ポッと顔を染める看護師をよそに俺は受付に行った。

「あ、先生お疲れ様です。」
「あぁ。今日の受付で、横山純平っているか調べてもらえるか?」
走ってきたから、息が弾む。
カタカタと心地よい音がする

「来ていますよ。14時前に。右腕骨折の定期検診の男性の方ですよね?この方、ものすごく綺麗で俳優さんかと思ったので覚えてます。」

「そうだな。ありがとう。」
俺は血の気が引くのがわかった。

・・・消えた?
あいつ、どこいったんだ?

何が起こってる?
電話・・・
電話しよう。

俺はロッカーに戻り、自分の電話を取り出し
純平にかけた。

プルルルルルルルルルー

出ない。
ってことは、病院にいんのか?
アナウンス・・・してもらうか。

俺は放送室へ走った。


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