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S×強気で恋になる

第73章 これが俺

電気が付けっ放しだったのか
明るい部屋で目を覚ます


・・・・頭痛い・・


今何時だ?
まだ・・・夜中?


上半身を起こしてぼーっとする
何も考えれなくて
でも、それでいい気がしていた

グゥゥゥー・・・


っと腹がなり、昨日の夜から
何も食ってないことを思い出す

部屋をウロウロしたけど、水道以外
食料はなくて財布も携帯もなくて
俺はまたベットに戻ってきていた


・・・腹減った


ー純平、今日はお前の好きなトマト料理だ


ー晩飯できるまで時間かかるから、これ食ってろ


ーカタカナ料理って言うなよ


ーほら、これが岡崎家の肉じゃが。家庭料理ってやつ




・・・・なんで


なんで俺のこと



捨てたの?



考えないようにしてたのに
つい頭にそれが浮かぶ

それだけで涙が溢れて
一緒に声も漏れて
俺はシーツがぐしょぐしょになるまで
泣きはらした


それでも答えは見つからなくて


岡崎隆彦の子供


みんな知ってたのに騙してた


ー純平お父さんがいたら、会いたいって思う?



・・・真一、知ってて俺にそんなこと聞いてたのか?



俺・・・・・




なんかした・・・?





俺今抱きしめて欲しいよ





俺のこと





消さないで



待って


待ってーーーー!!!!!



「てっー!!!!、はぁ・・・はぁ・・はぁ、はあっ、・・・」
「また悪夢?お前が叫ぶからテレビ聞こえなかったろ。食欲あるなら食っとけよ?」
「っ、ん・・・・・」
「だからうるせーって!泣くならトイレ行け!!!!!

そう言って部屋から出て行く俊哉が俺に
ポイっとスーパーの袋を投げる

中にはカップラーメンが入っていた


「純平。そんな顔じゃ客とれないから。1時間後女くるから、次こそ相手しろ!!いい加減甘えるなっーの。」
「・・・・家・・・帰る、から財布返せ」
「はぁ?お前財布も持ってねーの?真一って奴に取られたんじゃん?お前貢がせる方なのに、金まで取られて可哀想なやつ。」

そういった後、まだ何か不満がありそうな純平を蹴り飛ばした

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