S×強気で恋になる
第74章 バカ犬
痛くて
気持ち良くて
苦しくて
わけわかんなくて
身体は熱くて
真一の息が熱くて
蕩けそうになる中で
真一が何度も何度も
好きって言ってくれて
俺は何回も頷いた
遠のきそうな意識の中で
心地いい体温が俺を包む
ほんの少し汗ばんだ俺のおでこにキスしながら
苦しいくらい抱きしめられる
「俺のこと受け止めてくれんの・・・お前しかいねーんだから・・こんなに気持ちいいのお前だけだから・・っ、はぁ・・・・もう俺から離れるな・・・っ!!!お前がいないと俺が・・・生きてけねーんだよっ、・・!」
真一の匂いと体温に包まれながら
刻み込まれる言葉
お前だけ・・・
あぁ
俺はこの言葉が欲しかったんだ
俺だからって俺を必要としてくれてる
ずっとずっと
こんな近くにこんなに俺のこと
受け止めてくれる人がいるのに
何を俺は不安に思って
なんで
もっと早く気付かなかったんだろ
悲しかったわけじゃない
それなのに
俺は涙が止まらなかった