S×強気で恋になる
第75章 純平×真一
行きつけのカフェに行くと
和也と藤間にたまたま出会う
と、藤間が大袈裟にため息をついた
「兄弟してここかよ。これだから坊ちゃんは。和也もここのしか食わねーって朝から機嫌わりーの。勘弁しろよー」
「黙れ貧困層。和也、この後暇なら俺の家寄ってかねー?純平が喜ぶ」
「行く。あいつ心配だし。真ちゃんいい珈琲いれてよ。楓、あいつの家で食おう」
「決定な。藤間くんの?」
「はぁ?!岡崎喧嘩売ってんの?」
「はいはい。貧困層なんて言って悪かったな。お前の家みんな医者だったな。センスのない金持ちか。」
そんな嫌味を言いまくる岡崎をみて
俺は安心する
いつも通りっーか、機嫌いいな
周りがこの会話を聞いても
俺様毒舌嫌味男なんだけど
仲良い俺からしたら他人をからかうなんて
機嫌のいい証
そう思いつつ、焼きたてのパンや
フルーツ、ヨーグルトを買う
「そういえば純平は?留守番?」
「んーまあ、な。留守番」
「和也。俺は岡崎みてーに、立てなくなるまでヤらねーからな、安心しろよ」
「・・・・・お前この前!!」
縛ってきたくせに!!!
って言おうとして口を閉じる
楓が本気で怒った時
めちゃめちゃ怖くて
身体に存在を叩き込まれてるなんて
真ちゃんに知られたくなかった
なのに
「・・・ふーん。藤間、和也を調教すんのは難しいぞ。下手うって振られないようにな、」
そんなこと言ってサングラスを外し
俺をにやっと見る
言い返そうとしたけど
めんどくさくなって黙って車に乗り込んだ
真ちゃんが機嫌いいってことは
純平と仲直りっーかそれ以上に
なれたってことだよな
純平・・・
よかった
俺もお前が戻ってきてくれて
すげー嬉しいよ
そんな風に思いながら
車に揺られ真ちゃんの後ろを走った