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S×強気で恋になる

第76章 粉雪

カツカツと大通りを歩くと
純平とあの豚が歩いてくるのが見えた

クソ野郎!!!!

そう思って怒鳴ろうとしたら
純平がすげー嬉しそうな顔で微笑みながら
俺に手を振ってくる

なっ・・・・!!
かわいい・・・・・・・


そう思ったものの
そのふにゃけた心をしまって
純平を睨みつける



純平は近くにくると
走ってきて俺の腕に絡んだ

「真一なにしてんの?買い物?俺も一緒に行くー!」
「あ、じゃ、この辺でさようなら、ですね」

そう言ってそそくさと立ち退く豚を捕まえる

「おい、待て。お前純平に何してんだ。何近づいてる」
「え?・・・横ちゃん、このお方は?」
「ん?俺の・・・・。俺の大事な人。真一、この人今日できた、俺の友達・・・」

そう言って俯く純平に
俺は正直赤面していた


俺の大事な人・・・・


純平がまさか俺をそう紹介すると思わなくて


俺のが照れていた



またな、って手を振る豚の背中をなんとなく殴って
純平の手をつないだ

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