S×強気で恋になる
第77章 ありがとう
「純子、早く食え。いつまで泣いてんだ」
「っ、泣いてねーよ!!!」
そう言いながら、立ち上がる
真一の後ろついて歩いて
初めて入ったリビング?みたいなところに
行ったら、マダムに飛び蹴りされて関節技・・・
っ、オカマのくせに
なんでこんなタッパいいんだよ!!!
「純平、あたしの料理残したらダメよ」
「っ、わあってるよ、いちいち俺に喋りかけんな」
「あらやだ、こわーい」
「純平レディに優しくしろよ」
・・・・・
もう付き合ってらんねー
そう思いながら、目の前のプレートを見ると
小さいハンバーグに海老フライ
ナポリタンだろうパスタに
カップのプリンが置いてあって
小ぶりのオムライスには
なんか日本の旗が立っていた
真一は隣でいかにも辛そうなカレー食ってんのに
俺だけこんなに豪華でいいのかな
なんだマダムいいやつじゃん
そう思いながら食べようとお箸を持つと
ズキッと右手が痛んだ
「純平、もしかして喜んでる?」
「なにが?・・・俺だけこんな豪華で、すげーな、マダム」
「純平アホだろ」
「はぁ?俺の旗つきプリンつき。お前のカレーより豪華だろ。」
そう言いながら、
海老フライをかじる
フライなんて真一が脂っこいの嫌いで
外食でしか天ぷらやフライ系は
食べないから
久しぶりですげー美味しかった